特色ある教育活動

1 学校概要

 本校のシンボルになっている校庭の「赤松・黒松」は、平成6年度に町景観樹木1号に指定され、本校の児童のみならず、住民にも親しまれています。亀井小のマスコットキャラクターにもなっています。学校周辺は、田畑や森林が多く山村地帯の風景が残っており、自然に恵まれた環境です。

 

2 本校の教育活動

(1)豊かな心の育成

  ①米作り

米作りは、5年生が総合的な学習の時間で行っています。学校のすぐ近くの田んぼをお借りしているので、田植えをした後も、度々観察することができます。「田植え」→「稲刈り」→「脱穀」まで、米作りの一連の作業を体験します。これらの体験を通して、子供たちは、米作りをする方々の思いや願い、苦労等を体感します。収穫した米は、毎年、宿泊学習に持って行き、飯ごうで炊いて食べています。また、米作りでお世話になった方々に感謝の気持ちを表すために、「おにぎりの会」を開き、収穫した米で、おにぎりをにぎって振る舞っています。

  ②大豆の栽培と豆腐作り

3年生は、総合的な学習の時間に鳩山町の名産である「大豆」を栽培しています。収穫した大豆を使用して、ときがわ町の「わたなべ豆腐」の方を講師に招き、保護者にも協力していただき、豆腐作りをしています。また、宇宙飛行士の若田光一さんが宇宙に行ったときに、鳩山産の大豆を宇宙に持って行きました。戻ってきた大豆の子孫を、毎年3年生が栽培しています。収穫量は、わずかですが、「宇宙へ行ってきた大豆」の栽培が代々、受け継がれています。

  ③昔を学ぶ会(全校)

地域の方を講師に招き、毎年11月第1週の土曜日に行っています。「縄ない」、「昔の遊び」(「ベーゴマ」、「おはじき」、「お手玉」、「竹とんぼ」等)や「太鼓」に「祭り囃子」を教わり、体験しています。また、学区に茶道のお家元があり、お茶の先生にも来ていただき、本格的な茶道を体験します。「昔を学ぶ会」は、子供たちだけでなく、地域の方、特にお年寄りの方も楽しみにしている行事です。

  ④縦割り活動

本校は、入学したときから卒業するまでずっと単学級です。他学年との交流を通して、思いやりの心を育てています。週に1度の縦割り遊び、全校遠足、運動会は、縦割り班で赤組と青組に分かれて対抗しています。3学期は、「縄跳びチャレンジカップ」を行い、「八の字跳び」と「全員跳び」で競います。この頃になると、6年生がとてもリーダーらしくなります。

(2)感染対策を講じた宿泊学習

6学年の修学旅行は、感染のリスクを考え、時期を変えず9月の後半に、鎌倉・東京方面から日光・鬼怒川方面へ行き先を変更して実施しました。本年度は、10月に、日光・鬼怒川方面へ行く予定です。

5学年の宿泊学習は、11月、小川げんきプラザに1泊2日で行きました。部屋の人数を定員の半数に、野外炊事は、カレー作りは行わず、飯ごう炊さんだけを行いました。今年度は、9月に実施する予定です。

2つの行事とも、子供たちにも感染対策を考えさせて行いました。自分たちで感染対策を考えたので、よく守れていました。5学年が考えた、Withコロナの「キャンプファイヤーの出し物」は、とても工夫されたものでした。

(3)本校のGIGAスクール構想

  ①業前のモジュール学習

昨年度から、水・木・金曜日の業前の時間、15分間をモジュール学習(=朝授業)とし、日課表に位置づけました。

この時間は、タブレット端末に必ず触れる時間となっています。

  ②各教科の授業

授業では、

⒈調べ学習(総合的な学習の時間・社会・理科等)

⒉自分のノートをカメラで撮影し、大型モニターに映す。比較検討する。(算数)

⒊顕微鏡でみたものをスケッチし、カメラで撮影し、大型モニターに送る。(理科)

⒋お気に入りの場所をカメラで撮影する。(図工)

⒌植物の生長記録をカメラで撮影し、保存する。(生活科・理科)

⒍プレゼン(総合的な発表の時間)

⒎eライブラリ、Teams、OneNote等のアプリを使う。

などを行っています。「とにかく、タブレット端末を使ってみる!」というスタンスでやっています。

  ③町内3小学校合同遠隔英語授業(5・6学年)

6月には、5学年と6学年で、町内3小学校をTeamsでつなぎ、合同遠隔英語の授業を行いました。事前に試してみましたが、1度目は、回線が急にストップするというハプニングがありました。2度目は、改善し、何とか3校で合同遠隔授業を行うことができました。新しいことに失敗はつきものです。「とにかくやってみる!」ことが大切だと考えています。

(4)読書活動の取組

  ①読み聞かせ

読み聞かせボランティア「窓」の方々に隔週で読み聞かせのボランティアに来ていただいています。いろいろなジャンルの本を読んだり、小話をしていただいたりしていて、どの学年の児童も読み聞かせの時間をとても楽しみにしています。

  ②読書マラソン

 低・中・高学年と表彰規定を作り、規定に達すると、子供たちは校長室に直接来て、校長から賞状をもらえます。更に、たくさん読んだ児童は、町立図書館長から賞状をいただいています。

  ③読書月間の設置

 毎週月曜日の業前の15分間を読書タイムとしています。さらに、10月を図書月間として、全校児童が集中して読書マラソンに取り組むように促しています。この期間は、教職員も自分のお薦めの本と紹介文を用意して、昇降口前に展示しています。

  ④暗唱の取組

毎月、全校で詩や名文の暗唱を行っています。暗唱した児童は、昼休みに職員室にいる担任以外の教職員に暗唱を聞いてもらい、教職員との交流も図っています。