亀井の井戸

8月3日(木)、昨日、亀井六郎について調べていると、熊谷市に「亀井の井戸」と呼ばれる史跡があることがわかりました。気になったので学校帰りに立ち寄ってみると、田んぼや畑の広がる場所に史跡の表示がひっそりと立てられていました。枯れ草をかき分け、中に進むと石造りの小さな井戸を発見しました。縁に掘られた亀の字もうっすらとですが、確認できました。このような亀井の井戸の伝承は、他の地域にもあるようです。さらに、源頼朝や弘法大師、聖徳太子などにまつわる井戸や泉は全国いたる所にあります。これらの人物が水への信仰のシンボルとして崇められていたのだと思います。史跡を眺めながら、井戸に名を残す亀井六郎が、当時の人々にとって、崇めるべき大切な存在たったことを誇らしく感じました。

  

「亀井の井戸にまつわる伝承」
源義経が、兄の頼朝に追われて奥州落ちをする時、この地で疲れ果ててしまう。亀井六郎が、持っている槍で地面を深く突くと清水が湧き出した。この水で風呂をわかし入浴させると、義経は生まれ変わったように疲労が回復した。

(参考:「熊谷デジタルミュージアム」、『熊谷の昔ばなし1-5』)